ただただ「好き」で続けてきたパッチワークキルト。
この誰にでもできる手仕事に、素晴らしい力が宿っていると感じ始めています。布の持つ温もりや豊かな色彩に包まれて、一つ一つの作業をじっくりと丁寧に進めていくうちに、いつしか訪れる心静かな時間。夢中になって取り組むこの時間が、生きがいのように自分自身を支えてくれます。
アメリカンパッチワークキルトは、古く開拓時代に始められました。
当時、暖をとるベッドカバーを仕上げるのに一人では手間暇がかかるため、共同に作業する集まりの「キルティング・ビー」がありました。
巣に群がる蜂に見立てて名付けられたそうです。そこはおしゃべりやお茶を楽しんだり、情報や知恵を交換し合う社交の場になっていたのです。人々が手を取り合って生きていくことの大切さに、改めて気づく今の時代です。
キルティング・ビーの精神を伝えるパッチワークキルトを一人でも多くの方と一緒に楽しめたら、とても嬉しいと思っています。
心地良い、心豊かな時間の輪が広がっていきますように。
講師紹介
パッチワークキルト教室りとるにぃどる
公益財団法人 日本手芸普及協会パッチワーク指導員
龍村式眼ヨガ・指ヨガインストラクター
セルフケアアドバイザー
小針 路子